2015年9月4日付けの宇部日報のこの記事は宇部日報HPにはありません。紙面のみです。 つまり、宇部日報を購読している市民にしか伝わらないということです。
この記事には広報車が出たことも書かれていません。広報車のアナウンスが行われた町内に回覧板もきませんでした。
見出しにも「火災事故」という言葉はなく「焼損」になっています。 記事の中に 1,6ヘキサンジオールの有害性は書かれていません。
「漏れ出し出火はしたが有毒ガスの発生、有害物質の漏洩はない」という言い方はわかりにくく、このパターンが通用するなら、
どんな化学物質でも 「漏れて出火したが毒ガスは出なかった」と言い逃れることは可能になります。
建屋の外部には出なかった、あるいは周辺地域には出なかったという意味を込めていると思われますが欺瞞的な書き方です。
「ひと安心したい」市民は結果だけを求めていますから、見出しに「有毒ガス発生なし」を掲げて済ませようという意図も感じられます。
参考⇒マーガレット・ヘファーナン: 「意図的な無視」の危険性 Heffernan: The dangers of "willful blindness"
建屋の中には有害物質も出ていたのではないでしょうか?市民に知ることはできません。
火災事故翌日の各メディア↓
宇部日報 http://ubenippo.co.jp/category/police/
読売新聞(山口) http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/
朝日新聞(山口) http://www.asahi.com/area/yamaguchi/list.html
毎日新聞(山口) http://mainichi.jp/area/yamaguchi/archive/
山口新聞 http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/wsyuyou.html
中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/news/article/?category_id=24&page=2
どこにも 9/3の宇部興産の火災事故のことが掲載されていませんでした。
全国ニュースにならなくともせめて地域のニュースにはと思ったのですが、ありません。
結果的に、10台近い消防車が出動して、広報車が回って、宇部興産HPのトップページに、「火災事故」としてお知らせが出たにも関わらず報道はわずかこれだけ!
夜で煙が見えなかったことや、2時間で鎮火できたことにより、ニュースの扱いが小さくなってしまったのでしょうが、
サイレンがずっと鳴り響き、広報車まで出た周辺地域の住民としては、ほんとうに生きた心地がしなかったわけです。
宇部興産のプラントの配管が住宅密集地のすぐ近くにあるという企業城下町宇部市。
爆発事故の心配を口にすると、即、「レシポンシブルケア」にご案内される企業城下町宇部市。
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